前回、2017年1月から拡大する個人型確定拠出年金の対象者にとって、コスト最安は楽天証券でありオススメである記事を書きました。
[個人型確定拠出年金シリーズ]コストを重視すると楽天証券が最有力? - ブックとノートとメモと?
盛大に楽天証券をヨイショしてしまったわけですが、反対に楽天証券のデメリットについて書きます。
楽天証券のデメリット①、資料請求出来ない
SBI証券は個人型確定拠出年金の資料請求をすると申し込み書類やパンフレットの入った封筒を送ってくれます。
自分の勤め先や加入している社会保険の種類によって申し込み書類は何種類か種類がありますので、SBI証券に資料請求することにより自分に必要な書類を事前に知ることが出来ます。 これってけっこう大事なことで、ネットで調べて分かった気になってしまうと書類漏れが出てきそうですよね。
そういう意味では楽天証券は優しくありません。 確定拠出年金についてこれから調べる人は、まずSBI証券に資料請求することをオススメします。
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楽天証券のデメリット②、楽天証券に証券口座が必要!
SBI証券はSBIに口座を持ってない人も資料請求出来ますし、確定拠出年金に申し込むことも出来ます。
楽天証券は楽天証券の証券口座を作らなければ、申し込み(または申し込み予約)をすることが出来ません。 安定志向な人にとって、株取引のための証券口座を作らされることはチョット抵抗がありますよね・・
確定拠出年金は「年金」とうたっていますから、投資はせずに元本保証型商品(定期預金など)だけにして、投資信託には手を出さず節税メリットだけに絞って考えている人も多いでしょう。
実際、確定拠出年金を拠出している人の約半数は元本保証型を選んでいるそうです。 楽天証券にしてみれば新規で確定拠出年金に申し込みをする人にも投資信託を買って欲しいでしょうから、営業的な意味で証券口座を勧めるのも分かります。
でも、投資に縁のない人気持ちがチョット分かってないな~と感じてしまいますね。
楽天証券のデメリット③、選べる商品の選択肢はSBI証券のほうが断然多い!
確定拠出年金の商品の数を楽天証券とSBI証券で比較してみました。
楽天証券 | SBI証券 | |
元本保証型 | 1商品 | 3商品 |
元本変動型 | 27商品 | 50商品 |
表の通り、SBI証券のほうが2倍も商品の種類が豊富です。 もちろん数が多ければ良いというものではなくて、手数料が割高だったりハイリスクな商品をたくさん揃えても意味はありません。
でも楽天証券の元本保証型が1商品というのは少し寂しいですね。 現在のマイナス金利では定期預金タイプも生保タイプもリターンに違いはありませんが、マイナス金利がゼロ金利に戻ったときに元本保証型の中から選べる選択肢があると個人的には安心です。
それでも最後は楽天?
SBI証券では余所から移ってきた場合の手数料がゼロ円になるキャンペーンをやっています。 楽天証券の場合も同様に運営管理機関を変更して楽天証券に移ってきても手数料はかかりません。 でも転出時にはどちらも4320円の手数料をとられます。
自分の顧客には移ってほしくないのが当たり前ですから、こうやって囲い込んでるわけですね。 証券会社を移る自由が事実上無いとなると、やはりコスト重視で楽天証券というのが結論になりそうです。